■ニュースメディア
■ニュースタイトル
■ニュース掲載・報道日
2019年11月15日
■フェイク箇所
銃や装甲車ずらり
憲法で戦争放棄を掲げる日本で、和やかに武器売買の交渉が進む。会場の外では、見本市に反対する団体が抗議活動をした。
■フェイク理由・ソースURL・その他
実際にこの見本市を取材した知人曰く
「この記事は、本当にひどい。『銃や装甲車ずらり』なんて書いてるけど、実際に展示されている装甲車は2台程度だったし、展示品も実際に災害時技術中心だった。これはもう、実際には殆ど中身を見ずにさっさと帰宅してから書いた記事だろう」
■記事全文
---------------- 朝日新聞 2019.11.21
(ニュースQ3)武器の見本市、戦争放棄の日本でなぜ?
国内で初めて、陸海空にまたがる総合的な武器見本市「DSEI JAPAN」が千葉市の幕張メッセで20日まで開かれた。もともとは英国で開かれてきたが、初の日本開催となった。いったい何が展示されたのか。なぜ日本で?
■銃や装甲車ずらり
会場でまず目に飛び込んできたのは、銃や装甲車、暗視スコープなどが整然と並んだ光景だ。
出展したのは、イギリスやアメリカ、インドなど20カ国以上の154社。ひときわ明るく、広いのが日本ブースだ。IHIや三菱重工など61社が参加した。
爆風を防ぐタイル、危険なドローンを捕獲する装置……。国内外のブースでは、実演しながらの説明があった。「どれだけ殴られても、蹴られても、こすれても平気だ。もちろん命も守る」。ドイツからの出展者は、下着のような薄さの白い防弾チョッキを着たまま匍匐(ほふく)前進を披露した。
銃を試している背広姿の男性がいた。「軽いっすね」。赤い照準レーザーを的に照らしながらつぶやく。出展者は「スコープも人工知能を使って性能が良くなっている。枠の材質も良くなって軽量になりました」と満足げだった。
ブースごとにコーヒーや軽食も用意され、陸海空の制服姿の自衛官や勲章をつけた各国の軍関係者が装甲車やミサイルを前に、和やかに懇談していた。軍事ヘリコプターなどは模型で展示され、興味があれば会場から見えない商談室で交渉するのだという。
■日本市場「金の卵」
DSEIは1999年から、ロンドンで2年に1度、開かれてきた。主催者の一つ、クラリオン・イベンツ社によると、アジアでも開いてほしいという声が大きくなったのだという。防衛省は2020年度の概算要求で5兆3223億円を掲げており、7年連続の増加だ。同社の担当者は「日本の防衛予算は増え続け、世界から注目されている。アジア太平洋の防衛市場への参入ルートを探す企業が増えている」と話した。
実際、暗視スコープのブースを設けた英企業は「日本の市場は未開拓で金の卵に見える。きょうは、多くの自衛隊員がブースに来てくれた」と話した。
■「災害時技術」強調
一方、見本市は日本側にとって別の意味がある。今回は、防衛省や外務省、経済産業省も後援し、いわば国を挙げた一大イベントだ。主催者の一つ「クライシスインテリジェンス」の浅利真代表は「海外バイヤーに日本の技術力を見せる機会になる」と語った。
日本の「防衛装備品」は欧米からの調達が多く、国内では防衛事業から撤退する企業も出ている。政府は14年に「武器輸出三原則」を改め、一定条件を満たせば輸出できるようにしたが、国際競争に勝てず、国内開発の航空機などの輸出は進んでいない。浅利氏は「北朝鮮や中国の軍事力が高まる中、賛否はあると思うが、日本も世界の武器市場の中でネットワークを作っていくべきだ」と話す。
出展の意義を日本企業にも尋ねたが、口ごもるケースがほとんどだった。海外出展者とは異なり、展示品が「災害時や日常にも使える技術」であると強調していた。
憲法で戦争放棄を掲げる日本で、和やかに武器売買の交渉が進む。会場の外では、見本市に反対する団体が抗議活動をした。
DSEIは、今後も2年ごとに日本で開催するという。(江戸川夏樹)
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