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1.日本語の簡略化
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日本語解体命令の遙か以前から、日本語の人工的な統制・変化の動きがありました。
慶應2年(1866年)に郵便制度の父と呼ばれた前島密が徳川慶喜に「漢字御廃止之儀」の建白書を奉りました。
イソップ物語の翻訳をローマ字のみで書いた天草本伊曽保物語が印刷されたのは、1591年になります。
明治15~20年代には、全国民を一致団結させ全體(ぜんたい)の融和を計るために、方言によるバラツキ,身分によるバラツキ(武士・町人など)等の言葉遣いを統一する必要により、言文一致運動が起こりました。言文一致は「簡略化」であり、「歴史的仮名遣い」から発音に近い「現代仮名遣い」へと変わってきました。明治41年5月25日には、勅令136号「臨時仮名遣い調査委員会官制」が発せられています。
高杉晋作の奇兵隊も、武士だけでなく農民,その他の寄り集まりであったため、一人称一つとっても「俺」「拙者」「余」「儂(わし)」「吾(われ)」「あっし」「手前」とバラバラだったため、「僕」に統一している。
※ 沖縄差別の一例としてあげられる「沖縄方言(しまくとぅば)を標準語に学校で矯正」というのも、全国で行われていた標準語教育の一環であり、沖縄だけに限ったものではありません。なお、沖縄民謡のエイサーが東北の念仏踊りを起源としているように、沖縄方言は東北地方の方言とよく似ています。また、沖縄方言(しまくとぅば)は、島ごとに違いがあり、沖縄方言としての統一もされていませんでした。そのため、現在沖縄で行われている「しまくとぅば促進運動」は、沖縄方言の共通語をつくって普及させるというもので、しまくとぅば共通語から外れたしまくとぅばを更に衰退させる可能性があります。
2.言葉の違いが思考の違い
同じ漢字を使っているから、話し合いが出来るとか、意志が通じると考えるのは間違い。
「民(たみ)」という字一つとっても、
・日本 「たみの竈(かまど)」という言葉があるように、為政者が愛しむべき対象
・中国 「目を潰(つぶ)した奴隷」の象形文字からできているように、上の者に逆らってはいけない存在。
3.占領軍GHQは、国語の解体で日本人の精神を殺した。
真っ先に焚書された「國體(こくたい)の本義」
※ 歴史的には「非ドイツ」的とされたマルクス本などを燃やしたナチス・ドイツの焚書が有名だが、日本を占領した進駐軍もナチス以上の焚書を行った。朝日新聞は、廃刊を示唆され、真っ先にGHQに尻尾を振り、自ら焚書のお先棒を担いだ。
GHQに禁止された「我が国」という表現
※ GHQの指示を忠実に守って「この国」と言い続けた筑紫哲也や司馬遼太郎
安田倫子先生、素晴らしいお話をありがとう御座いました。
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