■ニュースメディア
■ニュースタイトル
■ニュース掲載・報道日
2017年12月24日
■フェイク理由・ソースURL・その他
世論調査では「期待が高まった 8%」だったのを「期待 8%」とタイトルを付けている悪質な印象操作。
■記事内容
----------------- 毎日新聞 2017.12.24
天安門事件
英政府「犠牲者は約3000人と推計」
機密解除された英国公文書、香港紙・明報が報道
【上海・林哲平】23日付の香港紙・明報は、1989年6月3日深夜から4日にかけて北京の天安門広場で民主化要求をした学生らが武力鎮圧された事件で、英政府が犠牲者を約3000人と推計していたと報じた。機密解除された英国の公文書の内容として伝えた。
報道によると、公文書は、当時の英国の駐中国大使が6月5日に中国国務院(政府)筋から得た情報として、外務省に宛てた公電…
■検証記事
----------------- note 2017.12.25
(前略)
産経新聞と自社ロンドン支局で精査をして流した朝日新聞以外、共同通信及び時事通信を含むほとんどの日本メディアは香港紙「明報」がその後出した「死者が1000人〜3000人であることがわかった」という記事を情報源に記事を書いていますね。一方でこのAFP記事や他の英字メディアは香港ネットメディアの名前は出していませんが、「10000人説」記事を出している。
これは日付から見て、たぶん香港のネットで流れた記事を外字紙が手に入れてすぐにロンドンで公開文書を確認した上で独自記事として書いたのでしょう。
一方で、日本メディアは「ネットより紙」の信仰がまだ強く、長年リベラル紙として知られてきた「明報」を重視したわけですが、明報はリベラルだっただけに中国当局の監視はとくにひどく、ここ数年古参の編集者たちが次々にクビになっています。そういうメディア魂の塊たちが新興ネットメディアに流れ込んでいるんですけど、こうした変化に日本メディアは気づいていないようで…
日本メディアの情報取得及び精査能力の低さが明らかになった例となりました。
■検証記事
------------------ BBCニュース NEWS JAPAN 2017.12.26
天安門事件の死者は「1万人」 英外交機密文書
英国で新たに公開された外交文書によると、中国当局が民主化運動を弾圧した1989年の天安門事件で、中国軍が殺害した人数は少なくとも1万人に上ると報告されていることが明らかになった。
「1万人」という人数は、当時のアラン・ドナルド駐中国英国大使が1989年6月5日付の極秘公電で英国政府に報告した。大使は、「中国国務院委員を務める親しい友人から聞いた情報を伝えてきた」人物から入手した数字だと説明している。
国務院は中国の内閣に相当 し、首相が議長を務める。
天安門事件の死者数はこれまで、数百人~1000人以上と、様々に推計されていた。
中国は1989年6月末に声明で、1989年6月4日の「反革命暴動」を弾圧した、北京では市民200人と治安部隊数十人が死亡したと発表していた。
一連の光電はこれまでロンドンの英国立公文書館で保管されていた。10月に機密指定が解除され、香港のニュースサイト「香港01 」が閲覧した。
ドナルド大使によると、情報源は事件以前から信頼できていた人物で、「事実と憶測と噂を慎重に区別」していたという。
大使は当時、「学生たちは広場退去まで1時間の猶予を与えられたつもりでいた。しかし、5分後に装甲兵員輸送車(APC)が攻撃を開始した」と書いている。
「学生たちは腕を組んで対抗しようとしたが、兵士たちを含めてひき殺されてしまった。そしてAPCは何度も何度も遺体をひき、『パイ』を作り、ブルドーザーが遺体を集めていった。遺体は焼却され、ホースで排水溝に流されていった」
「負傷した女子学生4人が命乞いをしたが、銃剣で刺されてしまった」
ドナルド氏は、「国務院委員の一部は、内戦勃発の危機が迫っていると考えていた」と付け加えている。
天安門広場の抗議デモは、軍の派遣まで7週間続いた。共産主義国家・中国にとって、史上最大規模のデモだった。
天安門事件は、今なお中国では極めてデリケートな問題として位置付けられている。
中国は活動家の追悼行事を一切禁止し、政府批判の検閲を含め、天安門事件に関するオンラインでの議論を厳しく規制している。しかし活動家たちは毎年6月には、特に香港や台湾などに集まり、天安門での犠牲を追悼してきた。
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