■記事内容
---------------- 朝日新聞 2018.5.27
(社説)新元号の公表 「1カ月前」のおかしさ
(中略)
ところが1カ月前の公表ではシステム改修は全て終わらず、5月以降も様々な書類に平成の表記が残るという。先の理屈ではこれは「失礼」「二重権威」に当たらないのだろうか。
そもそも保守派の論者の多くは退位に否定的だった。公務に支障があるのなら摂政を立てればよいと主張し、政権内にも同調する声があった。天皇と摂政が並び立つ姿を当時は容認・支持していたのに、一転して二重権威の弊害を唱える。そうして行き着いた先が「慌ただしい」はずの来年4月の新元号公表だ。ご都合主義で場当たり的な説明は、国民を愚弄(ぐろう)するものと言わざるを得ない。
改元のつどシステムを手直しする負担をなくすため、政府は今後、データを西暦で統一して連携を図るという。それをわざわざ元号に変換して公的文書に記載するのだから手間のかかる話である。元号を用いるにしても、利用者の便宜を考えて西暦の併記を進めるべきだ。
権力者による時の支配を表す元号は中国から広まった。日本でだけ続いていることを、最近はやりの「すごい日本」の例に引く言説もあるが、裏を返せば国際化時代にそぐわない、使い勝手の悪い制度ともいえる。
----------------- 引用終わり
「メタタグによる隠蔽工作」についての「ご都合主義で場当たり的な説明」を繰り返して「国民を愚弄(ぐろう)」してきた朝日新聞が、他者を非難するのに使って良い言葉ではありませんよね。
そもそも「西暦(グレゴリオ暦)に統一されていないから使い勝手が悪い」というのは、西暦以外の暦を使っている国全てにも言えますが、それを理由に暦の切り替えを迫りますか?
また、「時代にそぐわない」と言われた「日本国憲法」は「使い勝手が悪い制度」とは言わないのでしょうか?
■参考記事
---------------- livedoor NEWS 2015.9.20
■イスラム圏では「イスラム暦」が生きている!
まずイスラム文化圏では、宗教上の理由から「イスラム暦」(ヒジュラ暦)が生きています。宗教上の行事がイスラム暦によって定められているため、この「太陰暦」が今も併用されているのです。
(中略)
また、イラン、アフガニスタンなどは「イラン暦」ともいわれる「ヒジュラ太陽暦」(ヒジュラ元年を紀元とした太陽暦)を使用していますし、サウジアラビアでは「ヒジュラ暦」が公式の暦となっています。
■インドのカレンダーはややこしい!
インドのカレンダーは外国人、特に日本人のように宗教にあまり縁のない国の人間からするとややこしいとして有名です。ヒンズー教、イスラム教、少数ながら仏教と宗教が入り交じり、また地方によって使用されてきた暦がそれぞれあるからです。
太陽暦はもちろん導入されていますが、それとは別の「インド国定暦」というのもあるのです。これは春分の日の翌日が(日本でいえば)元日(新年の第一日)になります。また、宗教上のイスラム暦もあり、各地方で使われている暦もあります。それぞれ何年かも違えば元日も違います。インドではこれらが併用されているのです。
■現在も使われている暦の数々
他にも現在も使われている特殊な暦があります。
・「ユダヤ暦」……ユダヤの人々の間で使われている「太陰太陽暦」です。
・「エチオピア暦」……エチオピアで主に使われている暦です。
・「チベット暦」……密教の経典に基づいた「太陰太陽暦」です。
・「タイ太陽暦」……タイで用いられている太陽暦ですが、「タイ太陰暦」という「太陰太陽暦」も併用されています。
このような宗教上、また国の成り立ち上の理由でもともと使っていた旧暦、旧暦を改正したものを使用している国はけっこうあるのです。
------------ 引用終わり
日本で言えば、「皇紀(神武天皇即位紀元)」にあたりますね。朝日新聞的には、皇紀ならグレゴリオ暦より長いですから、暦を統一するのにちょうど良いですよね?
■参考記事
---------------- くつろぎ広場 2018.12.18
なぜ新天皇に皇位継承で年号が変わるの?元号は日本だけ?
【NHKスペシャル】
■参考記事
-------------- 無敵の太陽 2017.1.17
元号廃止は皇室への憎しみ
■参考記事
-------------- iRONNA 2016.2.16
呉智英氏 元号について天声人語がおかしなこと書いたと指摘
※ 参考記事は、記事の客観性と情報量の多さで選んでいます。
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