--------------- 琉球新報 2018.12.3 要約
工事の騒音影響か 辺野古ジュゴン2頭不明
沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、同市嘉陽沖に生息しているジュゴン1頭(個体A)が2カ月以上も行方不明になっている。
辺野古の基地建設工事の影響だ。ジュゴンの行方不明は、沖縄県が埋め立て承認撤回の法廷闘争をした場合には、有利な証拠の1つになるだろう。
ジュゴン2頭の行方不明を大々的に取り上げる一方で、沖縄県の海洋生態に大打撃を与える可能性のある「タンカー事故」をまったく報じない琉球新報。
本当に「環境保護」とか「自然を守れ」って考えています?
------------------ AFP 2018.1.15
中国沖タンカー事故、深刻影響の恐れ 前代未聞の油流出量との指摘も
中国沖で6日に貨物船と衝突・炎上し、14日に沈没したイラン企業所有の石油タンカー事故について、中国国営メディアは15日、現場海域で最大約130平方キロにわたって油が流出したと報じた。環境専門家らは、海洋生物に深刻な被害を与える恐れがあると警鐘を鳴らしている。
中国の交通運輸省によると、タンカーから流出した油は現在も燃え続けているという。中国共産党機関紙の人民日報は15日午後の時点で、現場を起点に長さ約18.5キロ、幅約7.4キロの範囲に油が広がっていると伝えた。
沈没した同タンカーは、軽質原油13万6000トンを積載していた。
米アラスカ州を拠点とする石油流出対策の専門家、リチャード・スタイナー氏はAFPに対し、「1週間にわたって爆発・炎上が続いた船体の損傷を考慮すると、貨物倉や燃料油貯蔵タンクのうち無傷で残っているものはなく、従ってコンデンセート(超軽質原油)と燃料のすべてが流出したというのが私の推察だ」と語り、1回で海洋流出したコンデンセートの量としては史上最多と指摘している。
仮に流出したのが積載量の20%だったとしても、1989年に発生したアラスカ沖で発生した石油タンカー「エクソン・バルディーズ(Exxon Valdez)号」の事故の際の原油流出量に匹敵する規模だという。
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未だに深い爪痕を残すのExxon Valdez号の原油流出事故に匹敵するほどの大事故を、地元沖縄の環境保護に熱心なはずの琉球新報は、なぜ一面トップで報じなかったのでしょうか?
まさか、「辺野古の工事がささやかなものに感じられる」からじゃないですよね?
ジュゴンの行方不明が、タンカー事故による海洋汚濁が原因かも知れませんよ。
日本にオイルボールなどが漂着し初めて、もう隠しきれないと思ったのか、やっと朝日新聞などメディアが報じ始めました。しかし、「事故を起こしたのが中国船」とはどうしても書きたくなかったんでしょうね。最後まで誤魔化(ごまか)してます。
------------------ 朝日新聞 2018.1.20 (以下転載)
油状固まり7キロ、鹿児島・宝島に
タンカー事故関連か
10管によると、東シナ海では貨物船と衝突して沈没したパナマ船籍のタンカーから油が漏れており、除去作業や流出範囲の調査を進めている。10管は漂着物の成分を調べ、タンカーの油との関連を調べる。県は環境省や10管と漂着物の除去などの対応策を検討している。
(中略)
中国交通運輸省は1日、沈没したタンカーについて北京で記者会見を開き、現状を説明した。積み荷であるコンデンセート約13・6万トン以外に燃料として重油約1900トンを積んでいたとして、「重油を除去しなければ海洋汚染の可能性が残る」と指摘。船体の引き揚げも検討するとした。
(中略)
タンカーは1月6日、上海沖約300キロの海上で香港籍の貨物船と衝突。南東方面に漂流した後、同月14日、中国本土と沖縄本島のほぼ中間地点で沈没した。
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事故報道や現地の様子などは、
「史上最悪の原油流出」が日本の海域を直撃する予測が英国海洋センターより発令。3ヶ月以内に九州から東北までの全海域が汚染される可能性
流出した原油とコンデンセートに最初に襲われたのはその宝という名のつく美しく小さな島だった
に詳細記事が掲載されています。
「 沖縄の自然を守れ」と言いながら、沖縄に深刻な被害をもたらす恐れのある海洋事故を報じない沖縄メディア。
「報道」は「政治活動の道具」ではありません。
「政治目的のためにより重大な問題を報じない」のならば、「社会の公器たる報道機関」とは呼べません。
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