「これまで」の責任を果たさないまま、「これから」を語っても、説得力に欠けること甚だしい(朝日新聞)

朝日新聞社説要約

世の中の疑問や批判にしっかり向き合おうという気持ちは、どうやら一切ないようだ。

「これまで」の責任を果たさないまま、「これから」を語っても、説得力に欠けること甚だしい。

 

「従軍慰安婦」問題捏造「メタタグ」による隠蔽工作についての朝日新聞御社の姿勢のことですよね?

 

-------------  朝日新聞 2018.10.10

 

 世の中の疑問や批判にしっかり向き合おうという気持ちは、どうやら一切ないようだ。加計学園の加計孝太郎理事長の記者会見は、またしても何の中身もないまま終わった。

 

(中略)

 会見で理事長は、面会の事実はなく、学園の事務局長が県の担当者と会った際に「勇み足」で作り話をし、それが文書に残ったとの釈明を繰り返した。

 にわかに信じがたい話だ。

(中略)

 大学とは、データや事実に基づいて、考え、議論し、真理を探ることを教える場ではないのか。その経営トップが、事実をあいまいにして、説明にならない説明を重ねる。あるべき姿からかけ離れている。

 加計理事長は「これからコンプライアンスをきっちり守っていきたい」と述べた。「これまで」の責任を果たさないまま、「これから」を語っても、説得力に欠けること甚だしい。

 疑惑が持ちあがって1年5カ月。行政の公正公平が疑われ、信頼回復にほど遠い状態が続く。月内に召集される予定の臨時国会では、加計学園や県の関係者を招致し、今度こそ真相の解明に取り組む必要がある。首相も、この問題を引きずったままでは、まともな政権運営はできないと自覚すべきだ。

(以下略)