「(柴山文科相が)教育勅語に触れるような発言をして物議を醸(かも)した…」
記者からの質問に答えただけなのに、あたかも文科相自ら言い出したかのように「印象操作」するメディアの手法。
悪質極まりない「印象操作」です。
「ジャーナリスト宣言」が聞いて呆れますね。
(※ 問題の記者質問は、10月2日の柴山昌彦文科相の会見の16:50~18:22 の部分です)
------------- 文科省ホームページ 2018.10.2
記者)
関連してなんですけれども、教育勅語について、過去の文科大臣は中身は至極まっとうなことが書かれているといった発言をされているわけですけれども、大臣も同様のお考えなんでしょうか。
大臣)
教育勅語については、それが現代風に解釈をされたり、あるいはアレンジをした形でですね、今の例えば道徳等に使うことができる分野というのは、私は十分にあるという意味では普遍性を持っている部分が見て取れるのではないかというふうに思います。
記者)
それはどの辺が今も十分に使えると考えてらっしゃいますか。
大臣)
やはり同胞を大切にするですとか、あるいは国際的な協調を重んじるですとか、そういった基本的な記載内容についてですね、これを現代的にアレンジをして教えていこうということも検討する動きがあるというようにも聞いておりますけれども、そういったことは検討に値するのかなというようにも考えております。
後藤謙次氏「(柴山文科相が)教育勅語に触れるような発言をして物議を醸した…」
— 雨雲🌧 (@N74580626) October 3, 2018
記者からの質問に答えただけなのに、まるで自分から言い出したみたいにしていくメディアの手法、ほんと怖いんだけど。。#報道ステーション pic.twitter.com/EB4dLmaZEh
-------------- AERA 2018.10.11
2018年10月2日、第4次安倍晋三改造内閣で文部科学大臣に就任した柴山昌彦衆議院議員は教育勅語について次のような発言をした。
「同胞を大事にする、国際的協調を重んじるなどの基本的な記載内容について現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがあると聞いており、検討に値します」
「今の例えば道徳等に使うことができる分野というのは、私は十分にあるという意味では、普遍性を持っている部分が見て取れるのではないかと思います」
政界で教育勅語が「復活」している。
AERAは「民主党政権」のときも、「政界で教育勅語が『復活』しようとしている」なんて書きましたっけ?
見事なダブルスタンダードですね。
ちなみに、以下の項目のどこに物議を醸すような問題点があるのでしょう。
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【教育勅語の十二の徳目】
孝行 親に孝養をつくしましょう
友愛 兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦ノ和 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友ノ信 友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙遜 自分の言動をつつしみましょう
博愛 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修学習業 勉学に励み職業を身につけましょう
智能啓発 知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器成就 人格の向上につとめましょう
公益世務 広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵法 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義勇 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
------------- 文部科学委員会議事録 平成22年(2010年)4月21日
熊谷貞俊委員
「教育勅語、素朴ではありますが、非常に格調の高い教育理念を掲げて、また、その理念を国民全てが共有するような、そういう強い意欲と信念でもって近代日本の建設者が尽力した、こういう伝統がございます。
こういう伝統の中で、戦前でございますが、こういう教育システムが、その後の近代日本の建設、あるいはノーベル賞の輩出者を見てもわかりますように、非常な社会貢献をした、こういうことも事実でございます」
要約
教育勅語 は非常に格調の高い教育理念。
これを共有した日本国民は、強い意欲と信念で近代日本の建設に尽力した。
教育勅語に基づく教育システムが、非常な社会貢献をしたことは、ノーベル賞受賞者が多く輩出されたことを見ても明らかである。
民主党議員とは云え、熊谷貞俊氏は非線形システム論・離散事象システム論を研究されていた工学博士(大阪大学名誉教授)だけあって、客観的かつ理論的に教育勅語を捉えておられます。
対して、民主集中性という前時代的システムで動いている日本共産党の非論理的思考力では、教育勅語を理解できないようです。
世界史上最も多くの犠牲者を出した共産主義を信奉する日本共産党が、「全体主義」だとか「国民主権と相容れない」とか口にするだけでも烏滸(おこ)がましいことです。
いい機会だから、日本共産党が教育勅語がなぜいけないのか、国民に説明してほしいと思います。党員や党議員の中には読みもせず意味もわからず反対している人がたくさんいます。 https://t.co/OWfbhZNzQV
— 松崎いたる・板橋区議 (@itallmatuzaki) October 3, 2018
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