新規参入の前に立ちはだかる障壁があります。
1.免許制度の前提
「 決められた時間にテレビで番組を見る」という古い常識に基づき、単一の事業者が「365 日新規の番組を制作し、特定の時間に放送し続けないといけない」旨を規定しています。
2.古い常識を前提とした免許制度により阻害される新規参入
・地上波デジタル化 により使える電波の帯域が一気に増加したにも拘わらず、新規参入を認めませんでした。
・地上波放送で新規参入を認めない理由とされるもの
「既存のキー局のようなコンテンツ制作能力がない」とされています。
実際には番組制作は下請けや孫請けの制作会社が行っている場合が多く、新規参入する放送局自身に番組制作力を問題にする意味がありません。
4.免許制度の前提である「決められた時間にテレビで番組を見る」という常識が崩れています。
・番組を録画して好きな時間に見るという生活スタイルが普及しました。
・近年の視聴率の低下を考慮すれば、既存のテレビ業界と同じことをする必要はない筈です。
・テレビ業界は、海外では当たり前になっている地上波テレビのインターネットによる再送信にも反対しています。
そのくせ、自らが「インターネットで流れている動画」をピックアップして放送することは何ら躊躇(ためら)いがないようですが(羞恥心がない?)・・・
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野々宮 環 (月曜日, 24 6月 2019 09:07)
質問ですが、電波オークションで電波利用料が上がって、今数億円が数兆円になったとして(新規参入者への料金の配慮があってとしても)その数兆円の料金が払える保守系の放送局が実際現れるか不安です。例えば「チャンネル桜」「虎ノ門ニュース」なら資金がありそうですか? 又それが困難な事業者は「一つのチャンネルを数社で共同利用」という事も可能でしょうか?